ヒストリー・オブ・バイオレンス

へろきゃっと

2008年02月07日 01:05

監督の名前でついつい見てしまう映画がある。
「デヴィッド・クローネンバーグ」もその一人だ。
ムービープラスの番組表でこの映画を見つけてしまった。

でも、お勧めはしないよ。この人の映画、病んでる作品ばっかりだから。
精神がおかしくなって、わけわかんない話だったりもする。
だけど、観るほどに引き込まれてしまうんだなぁ。

日常的な世界から離れる覚悟でこの映画を観た。
でも、思ったよりまともな話だった。(笑)
穏やかな男が豹変して暴力的になるとこがちょっと異常だって程度だ。
家族を守ろうとして振るう暴力が、逆に家族から本性を怪しまれる結果になるのが皮肉だ。
こういうとこがクローネンバーグらしい。

そして、ラストシーンが・・・
正体を明かし、過去の自分を断ち切るためマフィアのボスを倒し、家に帰ってくる男。
食事中の家族は無言のまま、娘は皿とフォークを用意し、息子はパンを差し出す。

ラストシーンが衝撃的だという話は聞いていたが、これかい?!

少々拍子抜けではあったが、じわじわと切なさがにじみ出る。そんな変な映画である。
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